ポリエステルの乾燥機使用は不可が多い!その理由としわや縮むのを抑える方法に臭いの対処法まで




ポリエステル素材の服を乾燥機で乾かそうと思って洗濯表示を見たら、乾燥機が使用不可でがっかりという経験はありませんか?

ポリエステルは丈夫な素材のため乾燥機を使用できますが、温度に注意が必要です!

それから熱に弱い素材が混ざっていたり、プリントや装飾がされていたりするものは乾燥機使用をおすすめしません。

そうは言っても梅雨時期や冬場の洗濯物が乾きづらい時期には、少しでも乾燥機で乾かしてしまいたいですよね!

この記事ではポリエステル素材の衣類を乾燥機で乾かすときの注意点を解説します!

他にもしわや縮むのを防ぐ方法に、臭いがついてしまったときの対処法までご紹介していますよ。

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ポリエステルが乾燥機使用不可の理由!

ポリエステルはTシャツやブラウス、Yシャツやコートなど幅広く洋服の素材として使われていますよね。

洋服についている素材表記を見てみると、ポリエステルを使用しているものが多いのではないでしょうか。

ここでは身近な素材「ポリエステル」について解説します。

ポリエステルとは?

ポリエステルとは一言でいうと、プラスチックの一種です。

最も一般的な材料はペットボトルと同じ、ポリエチレンテレフタレート(PET)という化学物質です。

ポリエチレンテレフタレートを長い繊維状にしたものがポリエステルになります。

このポリエステルは合成繊維の中でも、耐久性が高く安価な素材であるため、低コストでも機能性の高い商品を作ることが可能です。

他にも、染色がしやすかったり、他の素材と合わせることで天然素材のような風合いが出せたりと、魅力の多い素材がポリエステルになります。

とても優れた素材であるため、現在使用されている衣料用の繊維としては半数近くがポリエステルとなっていますよ。

ポリエステルが乾燥機の使用不可の理由

ポリエステルは合成繊維の中でも熱に強い素材です。ポリエステルが個体から液体になる温度(融点)は約260℃と、かなりの高温まで耐えることができます。

しかしガラス転移点は約70℃であるため、それ以上の温度になると形状を保つことが難しくなってきます。

ガラス転移点・・分子の熱運動によって特性が変わる温度のこと。物質がガラス状態になる温度。

家庭用の乾燥機は種類にもよりますが、60℃~80℃のものが一般的です。

低温の乾燥機であればガラス転移点を超えることはありませんが、80℃と高温になってしまうと生地を傷めてしまいます。

このことからポリエステルの乾燥機は使用不可の衣類が多くなっていますよ。

本当に乾燥機使用OKの衣類は少ない!

持っている服の洗濯表示を改めて見てみると・・乾燥機使用不可のものばっかり!

ポリエステル100%の服を見たのですが、乾燥機が使えるものはごくわずかでした。

服の種類としてはジャージ、ブラウス、カットソーなど、色々見ましたが、ほとんどが乾燥機は使用できませんでしたよ。

洗濯表示のタグ

ただ自己責任にはなってしまいますが、私はジャージやTシャツなど乾燥機使用不可の服でも乾燥機を使用している服がいくつかあります。

乾燥機の使用時間は短めに、終わったらすぐに取り出すようにしています。今のところ、特に問題はありません。

しかし洗濯表示ではおすすめしていない方法ですから、お気に入りやデリケートなおしゃれ着については控えています。

服を傷めてしまう可能性がありますので、基本的には洗濯表示に従いましょう。

ポリエステルの特徴を解説!メリットとデメリット

ポリエステルは加工しやすく安価な素材なため、たくさんの衣類に使用されています。

ここではポリエステルの特徴ついて、詳しくご紹介します♪

ポリエステルのメリット

現在多くの衣料品素材として使用されているポリエステルのメリットについてご紹介します。

・耐久性が高く縮みや型崩れがしにくい

合成繊維の中でも、ポリエステルはとても丈夫な素材です。

そのため衣料品の他にも、シーツや履物、バッグやミシン糸、さらに工業用としても多くの商品がポリエステルで作られています。

耐久性が高いので、洗濯を繰り返しても縮まず、型崩れもほとんどありません。

・日焼けしにくい

ポリエステルは日光に当たっても日焼けしにくく、さらに外気に長時間触れても劣化しにくいため、アウトドア用品としても多く使われます。

日光に強いため洗濯時の外干しにも適していますよ。

・速乾性に優れ軽い

ポリエステルは水分が入り込みにくい繊維の構造をしています。

そのため生地に水分がついても、しみ込むことなく蒸発してくれます。洗濯をしても早く乾いてくれるので助かりますよね。

生地が肌に張り付くことなく、さらっとした着心地で軽いため、スポーツウェアなどに最適な素材です。

・しわになりにくくお手入れも楽

ポリエステルは形状記憶性があり、しわになりにくい特徴があります。

そのため洗濯後にアイロンをかけなくても、そのまま着ることができますよ。

それから原料が石油から作られた化学物質のため、虫がつきにくいのも特徴です。

しわになりにくく、虫もつきにくいのは保管しやすくお手入れも簡単で嬉しいですよね。

ポリエステル素材のデメリット

メリットがたくさんあるポリエステルですが、デメリットもあります。

ここではポリエステルのデメリットについてご紹介します。

・通気性がない

水分を吸収しないポリエステルは、速乾性があるメリットとは反対に、通気性がないというデメリットがあります。

下着のように直接肌の上に着用すると、汗をかいたときには蒸れてしまうので不快に感じてしまいます。

・臭いや汚れがつきやすい

ポリエステルには汚れや臭いを吸着しやすいという特徴があります。

汚れている物と一緒に洗濯してしまうと、その汚れが移って黒ずんでしまうこともあるのです。

そして臭いもつきやすいため、洗濯はこまめに洗浄力の高いアルカリ洗剤でするなど工夫しましょう。

・静電気が起きやすく毛玉ができる

ポリエステルは強いマイナスの電気を帯びた繊維です。

ですからプラスの電気を帯びたものと近づくと、静電気が起こりやすくなってしまいます。

静電気は生地の毛羽立ちの原因になり、そのため毛玉ができやすいものポリエステルのデメリットですね。

柔軟剤を使用すると軽減することができますよ。

・燃えやすい

熱に強いポリエステルですが、防火性はないため火に近づけると危険です。

石油が原料のポリエステルは、とても燃えやすい素材となっています。

特に日常では、火を使う調理中などコンロの火に近づき過ぎないように注意してくださいね。

ポリエステルを乾燥機で乾かすときの注意点

ポリエステルは合成繊維の中では熱に強い生地ですから、注意点を抑えることで乾燥機を使用しても大丈夫です。

しかし、乾燥機を使用しない方がいいものもあります!

ここではポリエステルを乾燥機で乾かすときの注意点についてご紹介します。

乾燥機の使用を控えた方がいいもの

熱に強いポリエステルの生地といっても、乾燥機を使用してしまうとせっかくの洋服をダメにしてしまうこともあるので注意が必要です。

乾燥機が使用できないものを知って、洋服が傷んでしまうのを防ぎましょう。

ポリエステル以外の素材が混ざっているもの

ポリエステル素材の洗濯表示を見てみると、乾燥機の使用が不可になっているものが多いです。

その理由としては、ガラス転移点が約70℃ということもありますが、他にも理由があります。

ポリエステル以外の素材が混ざっていたり、デザインの面で乾燥機を使用すると形が崩れてしまう可能性があったりといったことが挙げられます。

乾燥機を使用する前に、必ずポリエステル以外の熱に弱い素材が使われていないか確認するようにしてくださいね。

・模様がプリントされているもの

プリント部分に使用されている素材が熱に弱い可能性があります。

プリントで使用されているインク部分が溶けて縮んでしまうかもしれません。

・スパンコールや刺しゅうなどの装飾がされているもの

装飾がされているものも乾燥機は避けた方が無難です。

スパンコールが取れてしまったり、刺しゅう部分の糸が縮んでしまったりすることがありますよ。

基本的にプリントであったり装飾されていたりするものも、洗濯表示を見ると乾燥機使用不可になっているはずです。

大切な洋服が傷んでしまっては悲しくなりますよね。

私は多少傷んでもいいや!と思っている衣類は乾燥機を使うこともありますが、基本的には洗濯表示に従って正しく乾かしましょう。

乾燥機の使用について確認できる洗濯表示

洗濯表示を見たことはありますか?私はあまり見たことはありません(笑)

大切な服を長持ちさせるためにも、乾燥機の使用についての洗濯表示の見方を知っておきましょう。

洗濯表示使われているマークにはたくさんの種類があります。その中でも乾燥機に関する表示は、次のものになります。

表示マークがなくても【タンブラー乾燥はお控えください】などの注意書きがある場合、乾燥機の使用はできないものになります。

正しく洗濯表示を見ることで、『失敗して服が着られなくなった!』ということを避けられますよ。

乾燥機を使用する時の注意点

基本的にポリエステル素材の衣類は乾きやすいです。

ですから普通に干すだけでも、他の衣類より早く乾きます。

そうは言っても、梅雨や冬場の洗濯物が乾きにくい時期には乾燥機を使って早く乾かしたいですよね。

乾燥機を使用するときの注意点をまとめてみました。

・一度に入れ過ぎない

ポリエステルは静電気が起きやすい素材です。一度にたくさんの衣類を乾燥機に入れると、他の衣類との摩擦が大きくなり毛羽立ちも大きくなります。

それに多くの衣類を一度に入れると乾燥効率も悪くなりますよ。

毛羽立ちが多くなると毛玉も目立ってしまうため、一度に入れる量は控えめにしましょう。

・短時間ですませる

乾燥機に入れる時間は短時間の方が、生地も傷みにくいです。

ポリエステルは乾きやすいという特徴がありますので、乾燥機の時間は目安としては30~40分になります。

なんとなく乾ききっていないと感じる場合は、部屋干しに切り替えてください。

生地を傷めず、乾燥機に入れていた熱も冷ますことができますよ。

乾燥機を使用する時は、洗濯ネットから出すのを忘れないでくださいね。

コインランドリーを上手に活用して洗濯を楽ちんに♪家庭用との違いも解説

短時間で大量の洗濯ができるコインランドリー。

家庭用の乾燥機とは違って、乾燥の時間をかなり短くすることができますよ。

そして家で洗うのが難しい布団も、コインランドリーを利用すれば簡単に洗うことができます。

ここでは効率のよいコインランドリーの利用法をご紹介します。

家庭用とコインランドリーの違い

家庭用とコインランドリーの大きな違いは、何と言っても乾燥にかかる時間です。

家庭用の乾燥機では2時間~3時間乾燥に時間がかかる場合が多いですが、コインランドリーでは30分程度が一般的です。

デニム生地などの乾きにくい素材は別ですが、家庭用と比べるとかなりの時間短縮になります。

コインランドリーの乾燥機が早く乾く理由は、ガスの強い火力で一気に乾かすところです。

家庭用の乾燥機は熱源が電気の商品が主流ですから、ここが家庭用とコインランドリーの大きな違いになります。

コインランドリーで乾燥する時のポイント

コインランドリーで乾燥機を使うときのポイントをまとめました。

  • 脱水したものを入れる
  • 乾燥機の半分くらいが入れる量の目安
  • 乾燥時間の目安が書かれたものが貼ってある場合が多いので参考にする
  • 乾燥が終わったらすぐに取り出してたたむことでシワを防ぐ
  • 洗濯ネットからは必ず出して乾燥機に入れる

コインランドリーで使用している機種にもよりますが、低温・中温・高温と温度を選ぶことができます。

中には毛布コースなど、乾燥させたいものに合わせたコース設定ができる機種もありますよ。

低温(55~60℃)・中温(60~70℃)・高温(70~80℃)と、機種によって違いはありますが、温度の目安はこれくらいです。

ポリエステル素材の衣類を乾燥させる場合は、低温か中温を選ぶようにしましょう。

コインランドリーのメリット

家庭用とは違い、大容量で時間短縮を洗濯を楽にしてくれるコインランドリー。

他にもコインランドリーを利用するメリットはたくさんあります♪

コインランドリーのメリット
  • 布団やカーテン、カーペットなどの家では洗えないものも洗える
  • 中温以上で乾燥することでダニ対策もできる
  • 家庭用の乾燥機よりも仕上がりがふわふわでシワになりにくい

コインランドリーを利用するには、家から洗濯物を運ぶ手間や料金もかかるので毎日とはいきませんが、上手に利用することで家の中を快適にすることができますよ。

ポリエステルに臭いがついてしまったときの対処法!シワがつかなくなる洗濯法も

ポリエステルは一度臭いや汚れがついてしまうと、なかなか落ちないという特徴があります。

ですから汚れがひどいものとは一緒に洗わない・すぐに洗濯するといったケアが大切になります。

それでも繰り返し着ていれば、臭いがついてしまうものです。

ここではポリエステルについてしまった臭いを取る方法をご紹介します。

ポリエステルに臭いがつきやすい理由

ポリエステルは天然素材の綿などと違い、吸水性や通気性の面で劣ります。

そのため汗をかくと、服の中に湿気がこもりやすくなり結果的に汗臭くなってしまいます。

最近では編み方を工夫した高機能ポリエステルといった、汗を逃がしてくれるものも開発されていますが、一般的なポリエステルと比べると高額です。

汗をかいても、通気性が悪く吸水してくれないため汗が留まり、臭いのもととなる雑菌が繁殖してしまいます。

そのためポリエステル素材のものは、臭いがつきやすくなってしまうのです。

臭いがついてしまった場合の対処法

毎回ちゃんと洗濯をしても臭いが気になる場合には、以下の方法を試してみてください。

・臭いが気になるところを部分洗いする

わきの下や首回りなど、汗をかきやすいところは臭い汚れもつきやすいです。

通常の洗濯をする前に部分洗いをして、しっかり汚れを落としましょう。

部分洗いには洗濯用の固形石けんを使うのも効果的です。

ぬるま湯を用意して石けんを濡らしたら、臭いが気になる部分に石けんを直接つけます。

石けんをつけた部分をよくもみ洗いして、石けんが残らないようによくすすぎ、洗濯機で洗います。

ウタマロ石けんはドラックストアなどにも売っているので、購入しやすい点でもおすすめですよ。

・酸素系漂白剤で洗う

酸素系の漂白剤は殺菌力が高いため、臭いのもととなる雑菌を落とすことができます。

粉タイプの酸素系漂白剤がおすすめです。

ぬるま湯に酸素系漂白剤を入れたら、よく溶かし服を入れ、2時間ほどつけ置きします。

つけ置きが終わったら、液体ごと洗濯機に入れて通常通り洗います。

おすすめはこちらの、オキシクリーンです。

ドラックストアやホームセンターなどでもよく目すると思いますが、しっかり除菌してくれるので臭い落としの強い味方です。

いつもの洗濯時に洗剤と一緒に入れるだけでも臭い軽減の効果があります。

私もよく使用しますが、部屋干ししても嫌な臭いが気になりません♪

タオルなど臭いが気になりだしたら、漬け置きすることで臭いがきれいに消えます。

さらに洗濯槽の洗浄に使えるという効果も!

洗濯槽の雑菌は臭いのもとになりますので、定期的に洗うことで臭いの予防にもなりますよ。

シワ対策は脱水時間を短くする!

ポリエステルはシワがつきにくい素材ですが、全くつかないわけではありません。

よりシワをつかなくして、アイロンの手間を省くには、脱水時間を短くしましょう!

あまりしっかり脱水してしまうと、どうしてもシワになりやすくなります。

シワになってしまった場合には、再度濡らして短い時間で脱水し直してから乾燥させると、シワが取れますよ。

まとめ

ポリエステル素材の乾燥機の使用とお手入れについてご紹介しました。

  • ポリエステルのガラス転移点は約70℃のため、高温の乾燥機では使用をおすすめできない
  • 乾燥機の使用は洗濯表示を見て確認をする
  • コインランドリーの使用は運んだり料金がかかったりとデメリットもあるがメリットが大きい
  • 臭いがついてしまったときは部分洗いや酸素系漂白剤で洗う
  • シワ対策には脱水時間を短くすると効果がある

ポリエステルは身近な素材ですから、正しいケアで長持ちさせておしゃれを楽しんでくださいね♪




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